本格熟成キムチの知識

キムチは、白菜や大根などの野菜を塩漬けにし、
唐辛子やニンニクなどと一緒に発酵させた
韓国の伝統的な漬物です。
独特の風味と高い栄養価が特徴で、
乳酸菌やビタミンB群が豊富に含まれています。

これにより、
健康効果が期待できる食品として
世界的に注目されています。
おいしくて体にも良いキムチを、
ぜひ食生活に取り入れてみてください。

キムチの成分と効果

キムチには健康効果の高い栄養素
多数含まれています。

ここでは、そのなかでも
とくに注目の栄養素と効果と紹介していきます。

なお、キムチはカロリーや脂質が低く
ダイエット向きの食品ですが、
一方でたんぱく質の含有量も少ないため、
肉や魚などの食材と一緒に摂取する
といいでしょう。

乳酸菌と免疫力

キムチには
植物性の豊富な乳酸菌が豊富に含まれています。
この乳酸菌は胃酸に強く、
生きたまま腸に届きやすいことが特長です。

腸の働きや身体の免疫力強化、悪玉菌を減らしたりする作用をサポートし
便秘の改善や感染症予防、
アレルギー症状の軽減など、
さまざまな健康効果が期待できます。

食物繊維と整腸作用

キムチには
不溶性食物繊維が豊富に含まれており、
腸内の水分を吸収して便の量を増加させ、排便を促進する効果があります。


また、乳酸菌のエサとなり、
腸内の善玉菌を増やす手助けをします。
血糖値の上昇を抑え、
血中コレステロール濃度を下げる効果もあります。
現代の日本人は食物繊維が不足しがちなので、
健康の維持にも必要不可欠な栄養素です。

カプサイシンと脂肪燃焼

キムチに含まれる唐辛子のカプサイシンは、
アドレナリンの分泌を促進させ、
エネルギー代謝を促したり、
発汗作用をもたらしたりします。


これにより、
運動時の脂肪燃焼効果が高まり、
ダイエット中の人にもおすすめです。


また、少量のカプサイシンは
胃粘膜を保護し、胃潰瘍の予防にも役立ちます。

ただし、大量に摂取した場合は
胃粘膜の保護作用がなくなるだけでなく、
かえって胃腸に負担をかける恐れがあるため
注意が必要です。

ビタミンAと眼の健康維持

キムチにはビタミンAが豊富に含まれており、
目の正常な機能を保ったり、
皮膚や粘膜の健康を維持したりする効果があります。

ビタミンAが不足すると
夜盲症や乾燥などの症状が出ることがありますが、
キムチを適量摂取することで
これらを防ぐことができます。

キムチの1日あたりの推奨摂取量は
約50gです。

ビタミンB群と代謝促進

キムチには
ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群が
豊富に含まれています。
これらのビタミンは
エネルギーの代謝に関わり、
疲労感の解消などに役立ちます。


ビタミンB1は糖質がエネルギーに変換されるのを助け、疲労が蓄積されるのを防ぐ効果

ビタミンB2は脂質の代謝を助け、
皮膚、粘膜、髪などの健康を維持するのに
欠かせない栄養素です。

ビタミンB6は免疫力のアップや
皮膚炎、口内炎、湿疹、アレルギー症状の緩和、
さらには精神の安定にも欠かせない栄養素です。

女性ホルモンのバランスを整える働きもあり、
月経前症候群(PMS)にお悩みの方にも
おすすめです。

ビタミンCと美肌効果

キムチにはビタミンCが豊富に含まれており、
コラーゲンの合成に必須の栄養素。
肌のたるみやシワを防ぎます。

また、強力な抗酸化作用があり、
活性酸素や紫外線から細胞を守ります。

ただし、ビタミンCは熱に弱いのですが、
生で食べるキムチなら、
ビタミンCを余すことなく摂取できます。